Islet of Lamplight

　昼頃急に「映画を見よう」と思い立ち、さくっと調べて出てきたのがこれでした。時間もあうので、観に行ってきました。

　あまり期待していなかったんですが、予想を裏切るおもしろさ。
　R-15だったからちょっと心配していたんですけどね……暗殺者ものだし、美人さん（アンジェリーナ・ジョリー）いるし、ベッド多かったら嫌だなぁと。
　でも、血みどろすぎる上に武器ぶんぶか振り回してるからその規制になったっぽいです。
　観てきたのは字幕verでした。吹き替えでもどっちでもいいやー、と上映時間を調べたら、字幕の方が都合が良かったので。それと、主人公の吹き替えがDAIGOだったので。
　吹き替えがどれくらいのレベルかは知りませんが、叫ぶシーンとかうめくシーンがものっすごく多いので、慣れてる人じゃないと辛いと思います。
　痛うぃっしゅとか言われたら、立ち直れません（さすがにないと思うけど

　個性的すぎる銃弾がかっこよすぎました。
　何より、まったく隠れようともしてない（ように見える）暗殺者集団「フラタニティ」の行動にちょっと笑ってしまいました。
　あと、彼らにとって、弾道は曲げるものらしいです。技術じゃなくて心で曲げるんだとか。どんな根性ですかそれ。

　話の流れとしては……

主人公の父、クロスに殺される
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平凡な生活にうんざりする主人公、クロスに命を狙われ、フォックスに助けられる
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フラタニティに連れこまれ、事情を聞かされる主人公。暗殺者になれという誘いを断る
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日常に戻るが、暗殺者の本能（？）が目ざめ、会社を飛び出す
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えらい血みどろな暗殺者修行のかずかす（ネズミ爆弾、大いなる意志の存在を知る）
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初の標的を殺し損なうが、フォックスの過去話を聞き、再チャレンジで仕留める
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クロス暗殺指令を受け、調査に。電車に乗り込む主人公と、車で追うフォックス（フォックス、主人公殺害を命令されている）
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電車が断崖絶壁の鉄橋で止まる。落ちかかる主人公を助けるクロス。主人公、クロスを撃つ
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クロスから真実を聞かされる（主人公はクロスの息子だった）。列車崩落
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クロスの協力者に助けられ、目ざめる主人公。協力者からクロスの話を聞かされる
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高飛びを勧められるが、隠し扉で父の資料を見つけ、フラタニティのリーダーが仇と知る
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無数のネズミ爆弾により、フラタニティ潰滅。暗殺者を殺して回る主人公
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リーダーを見つけるが、生き残りに囲まれる。大いなる意志がフラタニティの死を命じたと告げるリーダー
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フォックス、主人公以外の全員を円撃ちで殺害し、自死。銃を託す（リーダーは逃走）
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会社に戻った主人公。背後に迫るリーダー――。

　こんな感じでしょうか。
　主人公はことあるごとに「平凡な人生にはうんざりだ」と言ってましたが、「拒食症だと思いこんでいる過食症の女性」が身近にいて、しかもいびり倒されているという状況は、かなり平凡じゃないと思います。
　しかも、彼女を親友に寝取られてるとか。自宅テーブルで。
　波瀾万丈です。

　銃弾が額を貫くところとか、標的に突き刺さって弾けるところとか、血しぶきの描写が特に細かかったです。合成のオンパレード。やっぱりツリは少ないよなぁ……合成ですよね。ビルからビルに飛び移る（明らかに飛び移れる距離じゃない）ところとかも。
　エレベーターの壁を蹴って猛ダッシュ→ガラス突き破って刺客撃ち殺しまくるパパ（偽）にウケてしまいました。ガラス突き破った時点で、かなりスピード落ちてるんじゃなかろうか……高層建築のガラスだから、ぺらっぺらってことはないと思うんですが。
　その当たりも含めてかなり面白い作品です。

　誰かが命じているわけではなく、機織りが織りだした布が標的の名を告げる、というのは面白いですねー。これを隠すために――というか、これがあったからこそ、フラタニティは紡績工場を根城としたんでしょうか。
　小道具としても使いやすいですものね。一部の布を切って持ち運びできるし。水晶玉とかだと重いですからねー。割れちゃうし。お手軽に隠せない。

　勝手に走行中の電車の上を走ったり、トンネルにぶつかっても鼻血出すくらいでぴんぴんしてたり、どんだけ頑丈な生き物なんですか、フラタニティのメンバーって。
　聖闘士の親戚とか？
　銃弾の模様がいちいち凝っていて美しいです。でも、あんな模様たっぷり入ってて、影響って出ないんでしょうか。あれが曲撃ちの極意？
　銃弾命中から狙撃体勢までの巻き戻しが好きでした。あれはいい対比だと思います。

　ごく純粋にアクションを楽しむ作品でした。
　それと、これでもかとばかりに詰めこまれたどんでん返しに驚くための作品。