Islet of Lamplight

　本日見て参りました、クローバーフィールド。
　予告編でインディ・ジョーンズが流れたのが非常に嬉しかったです。おかえりインディ！　おっさんになっても相変わらずのかっこよさで……しびれるわー。「着地失敗」とかもう素敵！！
　落っこちている帽子に近づく足のシーンだけで、もう嬉しくてひとりでにっこにっこしてました。大丈夫、暗いから誰も見てない！　たぶん。


　開始３０分過ぎ、ヤツが襲来したその瞬間から半泣きになりました、わたくし。
　マジで怖いわあれ……。たぶん、人によっては全然怖くないし、笑える作品だとも思うのですが。私は怖くてどうしようもなかったです。恐がりなせいもあるのでしょうが……ヤツはほんと怖い。
　モンスターに変な名前つけるのが好きな私が「ヤツ」としかあのモンスターを呼べないくらい、ヤツは怖かった……。

　オチに関しては、もう、それしかないよねという終わり方。
　冒頭部分でどんな終わり方をするかの予想はつくわけですが、メイン登場人物が大変なことになり過ぎでもう胸一杯です……。
　ましてや映画館ですから、音響がすさまじい。ヤツが襲来した瞬間、映画館の外にもいるんじゃないかというくらい揺れました。一瞬で硬直しましたですよ。持っていたコーラを落としそうになったですよ。その後もヤツのちびっこばーじょんがやたらめったら元気に登場したときもあわあわしてしまいました。思わず劇場を見回しましたですよ……。
　あれはレイトショーで見たら、家に帰れません。怖くて。

　私は車酔いはないほうですが（だって自分でも運転するし）それでもキましたよ、クローバーフィールドは。ほんと酔いやすい人は要注意です。画面の動きが半端ない。ある意味ジェットコースターよりひどい。
　しかもヤツはキモイしorz
　心の中で絶叫しながら見てました。

　ちなみに、450人入る劇場で公開されてましたが、おどろきの20名ほどしか客がいませんでした。平日の初回だったからでしょうか。
　レディースデイでしたが、シニアのおじさまが多かったです。シニア割引でしょうか。

主人公の送別パーティをしているハッドたち（ベスと主人公のケンカ）
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ヤツ襲来。自由の女神の首が吹っ飛ぶ（顔に深い爪痕があって恐ろしかったですよ）
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逃げ出す人々。ブルックリン橋が落とされ、主人公の兄が死亡
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ベスがアパートに取り残されていると知り、助けに戻る主人公（ハッド、リリー、マリーナがついていく）
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携帯電話の電池が切れ、電器屋さんに入っていく主人公。ついていくハッド（ちびっこverがTV中継に登場）
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地下鉄に逃げこむ主人公たち。
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地下鉄のトンネルを通ってベスの救出に向かう（ちびっこverの襲撃。マリーナ咬傷を負う）
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百貨店に到着。軍に保護される。けが人たちが介抱されている（マリーナ破裂して死亡）
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軍人に教えられたとおりの道で、ベスのアパートにたどり着く主人公たち
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ヤツが襲来。ベスを連れて逃げる主人公たち（ちびっこverを撃退）
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軍のヘリにリリーが搭乗（残り３人は次のヘリにまわされる）
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ヤツがヘリ着陸ポイントを襲撃。主人公たちを乗せて何とか飛び立つヘリ。
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爆撃機（ステルス機？）がヤツを爆撃。倒されたと思いきや、元気に腕を伸ばして主人公たちのヘリを撃墜。
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墜落したヘリから逃げ出す主人公たち（操縦士は死亡）
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ヤツが襲来。ハッドを喰い殺す。その後、なぜか主人公たちを襲わず立ち去る。
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カメラを持って逃げる主人公とベス。セントラルパークの橋の下に逃げこむ。
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助けを待つふたり。マンハッタン島爆撃が始まり……巻きこまれる。

　このような流れでした。

　ヤツはいったい何だったのか、劇中では明かされませんでしたが……。登場人物のひとり（ハッド）が「海底のクレバスから現れた」とか「政府が作り出したんじゃないか」とか「地球外生命体なんじゃないか」とか好き勝手に言ってましたが、答えはなし。
　逆に、答えを出されたらそれはそれで興ざめしただろうなとも思います。正体不明＋気色悪い外見＋人間の考え＆武器が通用しないモンスター。だからこその恐怖じゃないかな、と。

　スリムなゴジラ＋鳥のような顔、関節が浮き出た長大な腕、鞭のような長い尾、何より、なり損ないのゾンビのような気色悪い皮膚。ヤツは生理的嫌悪感を元に作ったのかと思うような外見だったように思います。私の抵抗力のなさのせいでしょうか、映像動きの激しさだけではなく、ヤツやヤツのちびっこverの大群だけで十分ダウンしそうでした。
　ヤツだけでもいっぱいいっぱいなのに、ちびっこverは動きも速くて貪欲だし……しかも、見た目が気色悪い蜘蛛＋シロアリ。ああもう、ほんとあれは涙目でした。

　おまけに、ベスの救出がまた……肩に鉄棒刺さってて、彼女を持ち上げて救出するというのがまた何とも恐ろしい。しかも、彼女が騒ぎすぎたせいかなんなのか、ヤツがまっすぐにアパート目指して突進してきているし。
　頭の上をひゅんひゅんグレネードが飛んでいくし。
　彼らがアパートから脱出するシーンはハラハラしっぱなしでした。ちびっこverまで出てきましたしね……。ちびっこverの声のおかげで、お昼ご飯を食べている間、その辺で歓声あげているおちびちゃんたちの声さえ怖かったです。似てるんですものorz

　橋を渡って逃げるときに、目の前でお兄さんをかっさらわれて（喰われて）、最後は爆撃で死んでしまった主人公とベス。カメラマンをしていたものの、ヘリ墜落後にひとりだけ喰われてしかも吐き出されて死んだハッド。地下トンネルでハッドを助けたものの、ちびっこverに咬まれて、その後破裂して死んでしまったマリーナ。
　生き残ったのは、先のヘリに乗せられたリリーだけでしたね……。でも、その彼女もちゃんと助かったかどうかはわからない。あのあと、ヤツが腕を伸ばしてへりをたたき落としたかも知れないし。ちびっこverを取りつかせて落としたかも知れないし。

　モンスターパニックとしてかなり優秀な作品ではないでしょうか。でも、あれは劇場で見るからこその臨場感であって、ＴＶで見たらそこまでの怖さはないと思われます。劇場揺れたのがいちばん怖かったかも知れません。
　ときどき紛れ込む、ふとした日常（主人公とベスのデート？）シーンがさらに怖かったです。襲撃直後とか、爆撃に消えたあとに差し挟まれるから、なおさら。
　怖かった……。