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2024/11/23 17:48 |
嵐になるまで待って
 正確に言えば、映画ではなく舞台ですが。

 本日(もう日付変わっちゃったけど)見に行ってきましたー。サンシャイン劇場に入るのも初めてなら、キャラメルボックスも初めて。ちょっとどきどきしてました。
 意外に席が空いてるなぁと思ったんですが、やはり平日だったからでしょうか。取材(というか収録か)のカメラが何台か入っていました。いたからどう、というのは特にありませんが。変な音立てるとばっちり収録されるんじゃないかと、ちょっと緊張したくらい。

 U林さんの右隣のおっさんが途中でがさがさ音をたてまくっていたこと、私の後ろの席の人がやたら背もたれ蹴ってきたことが残念で仕方ありません。
 あと残念なのはあれですね、トミカ展……。

 サスペンスだと聞いていたので、犯人捜しがあるのかと思っていましたが、ちょっと超常現象的なお話でした。

 もりもりネタバレしているので、続きは折りたたんでおきます。
 一言で言ってしまうと「他者には聞こえない『声』で人を操れる男に声を封じられたヒロインが、それを取り戻すまでの物語」。ヒロインはその男に声が似ていて、同じ能力も実は持っていた、という設定です。彼女はその力を使いませんでしたが。
 ヒロインの家庭教師をしていた男性の「俺は操られてない、これから好きになる!」が名言だと思います。

 全体的に、きつく張りつめたサスペンス部分と、これでもかと力を抜いた笑い部分がごった煮になっていて、疲れすぎず、脱力しすぎず見ることができました。
 先生がやったら面白い人で、名前しか出ていない奥様との生活がかなりドタバタであることは、想像に難くありません。彼にヒロインはもちろん、他の人たちもおもしろおかしく振り回されてましたねー。側にいると果てしなく疲れそうなお人です。

 声で他者を操る男性は、話すことができないお姉さんと暮らしています。普段はニューヨークで、話中では仕事のために日本に来ていた、という設定。彼は能力をお姉さんを守るために使っていましたが、すでに力の使い方を誤っていました。
 声で、人を死に至らしめる。死を命令し、手を汚さずして命を絶つ。
 彼は、声が似ているという理由でヒロインの声を封じこめてしまいました。声を取り戻したいヒロインがお姉さんに接触すると、それに怒り狂い、ヒロインと家庭教師をしていた男性を、声で殺そうとまで。
 身を守るための武器、戦うための武器としての声は、狂った凶器としてしか機能できていませんでした。
 それだけ必死だった、ということでしょうが……。

 終盤のサスペンスシーンは大迫力でした。声を聞かない(能力に殺されない)ためにガラスを叩き割り、嵐の中で格闘――。 
 再見の価値があります。


 リアルで地震が起きたとき、一瞬、演出かと思ってしまいました。動揺する客席をよそに、演技を重ねていく舞台がやはりプロだと思いました。

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2008/08/21 00:33 | Comments(0) | TrackBack() | 映画・舞台感想

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