Islet of Lamplight

　胸がいっぱいでうまく言葉にできませんが。
　お姉様が左たちを助けに来たところで泣き、海岸での左とフィリップの会話で泣き、おやっさんの帽子を受け継いだ左に大泣きし、お姉様の死に泣き、フィリップや襲われた亜樹子たちやお姉様の思いを胸に姫を助け出した左に泣き、「最後の！　最後の!!　変身ッ！」で大泣きし、エクストリームを閉じるやりとりで窒息するかと思うほど泣きじゃくり、残された左に泣き、事務所でも大泣きしました。
　思い返すだけで涙が出てきます。
　あんまりにも泣きまくっているので、母がうしろでウケてましたが、そんなの気にしない気にならない。もう、Ａパートの始まりで目尻に涙浮いてたくらいですから。

　なにを書いたらいいのかわからないくらい、もう、頭の中が一杯。
　加頭はNEVERだったんですね。ガジェットたちに力を借りて姫を助けだした左、素敵です。お姉様を自ら殺してしまったせいか、かなりパワーダウンしている様子でしたが、まわりに精密機械がある状況、左自身がたくさんの思いを受け入れた状況ですから、ユートピアといえども出し抜かれるのは当然。
　左はやっぱり切り札でした。
　特殊能力のない普通の人間なのに、風都への愛着、相棒や仲間たちへの愛情で、キャパシティ以上のものをひねり出せる。究極の凡人で、平凡の真逆にある男。
　相棒の消滅スイッチを押さなければならない。見えている以上の苦悩があっただろうに、それでも決断して、成すべき時に変身した。エクストリームを介してのやりとりは、桐山氏の本当の涙だったのだろうと思います。
　左が自らの手でスロットを閉じたその瞬間に、相棒は消滅はした。でも、フィリップの思いは確実に残された。安心して、笑顔で。
　ただひとり残された左は、痛々しくて、悲しくて仕方がなかったけれど。そこで立ち止まらないと確信できるのが、左のすごいところ。辛くて、痛くて、苦しくても、絶対に後悔はしていないと思う。そんなことをしたら、フィリップだって辛いから。

　プレゼントは、大方の予想通り。
　ロストドライバーか白紙の本、という意見が出ていたようですが、私はロストドライバー派でした。フィリップは消えてしまうけれど、ふたりで守ろうとした街、大切な人たちのいる場所を、これから先も左には守り続けてほしい、そのために戦ってほしいと願うだろうから。
　最終話は、仮面ライダージョーカーとして左が戦って１年後のお話、ですね。

　ひとりきりの理想郷より、仲間と一緒の風都がいい。でも、すきまに吹く風の音は大きくて、とても冷たい。