Islet of Lamplight

　１年間ありがとう、仮面ライダーＷ。私の中での特撮トップは、間違いなくダブルです。男性陣・女性陣ともにハズレなし、主人公２人はもちろん、２号ライダーもヒロインも敵方も（ごく１部をのぞいて）大好き。ここまで登場人物が好きで、話にのめり込めて、ベルトまで買ってしまったのは初めてです。
　私の順位では、クウガも響鬼も抜いてしまった……！　堂々の１位！！　驚嘆！
　ダブルのおかげでお財布が大変がりがりになりましたが、懐はほくほくです。
　そして、まさか最終話くらいさわやかに微笑ませてくれるだろうと思ったのに、涙あふれて大変だったのが心憎いです。ハンカチ用意しとくんだったぜ……！　２色のハンカチを！

　頭痛もさることながら、もう、胸がいっぱい。隙間なくダブルで満たされています。
　というわけで、今回も感想が短いと思われます。ああ……ダブル最高……！

　冒頭のフィリップ消滅の回想だけですでに涙腺が決壊しました。本編始まってすらいないのに泣かせてくれるってどういうこと……！　そして、スタイリッシュに磨きがかかった最期の「さあ、お前の罪を数えろ」は最高に素敵でした。
　あそこで「この街の涙をぬぐう２色のハンカチさ」を思い浮かべた同志様はいらっしゃるでしょうか。そこでフィリップに怒られて、改めて見得を切るんじゃないかと勝手に予想しました。ごめんよ、左……。
　素手でがしがしＥＸＥなぎ倒す照井は、ますます不死身ぶりに磨きがかかっている気がしました。これで亜樹子との間に子供ができたら、大変に肝が据わり、おそろしく頑丈で、大抵のことには動じず、ドーパントの１匹や２匹程度、眼力やら素手やらで撃退できるスーパーお子様になりそうな気がします。
　桐山漣がてつをさんに憧れて仮面ライダーを目指したように、あと１０年後くらいには、桐山漣を目指して仮面ライダーになろうとする子がいるかもしれない。フィリップを、照井を目指して、仮面ライダーに変身したいとオーディションを受ける子がいるかもしれない。
　そんな予感を感じさせる物語でした。

　ときどき緑の複眼で入っていた場面は、エクストリーム内のフィリップの視界、ということでいいんでしょうか。やっぱり、フィリップの居場所は鳴海探偵事務所であり、左の傍ら、亜樹子のそばなんだね……。
　園咲家のシーンは、もう、涙あふれて止まりませんでした……なにあれ……神々しすぎる（；△；）　死んだことで感情がリセットされて、本来の優しい人たちに戻ったんだね。シュラウドさんはなぜか包帯ぐるぐる巻きでしたが。皆さん衣装チェンジしたのに、お母様は顔だけ忘れてる……。
　涙する姫を抱きしめるお姉様とか、お姉様に寄り添うお母様とか、優しく笑いかけるテラパパとか……うう、思い返しただけで泣けてきます(´･ω･)
　ところで、シュラウドさんもデータの体、という解釈でいいんでしょうか。妄執（というとちょっと可哀想だけれど）だけで体を維持していたけれど、もう、留まっている理由もなくなったから機能を停止させて、娘の膝の上で消えていったのかなーと。
　最期のあの一瞬が、本当の園咲家の姿だったんですね。

　サンタちゃんがしっかり店長さんやってましたが、１年で店長さんってすごくないですか、サンタちゃん。人脈ありそうだし、動物も好きそうだし、明るいし、煙たがられながらも好かれていそうです。ミックさんは、ちゃんと探偵事務所で暮らしているんですね。少年が依頼に来たときやその前後は、お外をお散歩していたんでしょうか。
　ところで、左は「風都の顔」でもあり「風都の守護者」という気もします。それを言うなら照井もだけれど。
　仮面ライダージョーカーのＭＤはちょっと残念でした。なぜ、１号（だよね？）のきゅぴーん、が入ってないの！？　あれは映画館行った人だけのご褒美！？
　何にしても、ジョーカーの動きのキレのよさにはほれぼれします。マットなブラックに紫のライン、赤の複眼……美しい！！　そして、高岩さんのアクションで、そのかっこよさが何乗にもなって……かっこよすぎる！

　フィリップ復活のシーン、どう見てもターミネーターでした……あれは夜だしなんかびりびりしてたけど。
　でも、ほんっとよかった！　復活するとは信じてたけど、本当に復活して、しかも、納得のいくものでよかった……！　フィリップが甦ったその裏で、姫は消えてしまったけれど。これからは「地球に選ばれた一家」ではない普通の「園咲家」で、ずっと一緒にいられるんだもんね。悪い結末では、ない。
　左の視点と姫の視点とで話を交互に描いていたようですが、意外とすんなり受け入れられました。映像もちょっと違ったし。ちょっと混乱しそうになりましたが。
　罪作りなフロッグポッドのせいで歓喜している左には涙しましたが、相棒が戻ってきて狂喜乱舞して叫び出す左には心揺さぶられました。おいてけぼりなエナジードーパントがものすごく可哀想でしたが。使いようによってはおそろしい能力の持ち主ですし。
　ハーフチェンジメドレーで大興奮バトルをやらかすダブルに対して手も足も出なかったエナジードーパント……。無視されまくったエナジードーパントと、相棒がそろってクライマックスなダブルとのテンションの温度差がすごすぎる。あそこまでさっくりスルーされたら、そりゃへこむわー。
　私も、ついうっかり存在を忘れた(*ノノ)
　それにしても、左、エンブレの前に飛び出せるのはすごいけど……あっさりばらしすぎじゃないか。そこが左の左たる所以か。
　あせった照井にエンブレで殴られなくてよかったです。

　１年間ありがとう。これから先も、ダブルの輝きは変わらずに残る。こんなにはまれたんだもの、こんなに楽しめたんだもの。私はこれからも特撮を観ていくし、仮面ライダーＷを愛し続ける。
　１年間、ほんとうにほんとうにありがとう。キャストさん、スーツアクターさん、三条さんや長谷川さん、ダブルという作品に関わったすべての方に。
　ありがとうございました。最高の１年でした。

　ところで。
　本編を見終わったあと、座椅子に沈みこんでぐったりと放心していたら、母が隣の座布団に座りました。ひょいとムヒを差しだして言うことには「背中に塗って」でした。余韻台無し！　でも、母の背中は大したことなくて一安心しました……。
　ちょっと前まで、かゆそうなぼつぼつができてたから（；△；）

　ところで。
　仮面ライダーオーズが、来週から始まりますね。次回予告の、火野のパンツどアップに目が点になりました。こだわりすぎだろぱんつ……虎太郎を思い出しました。あいつのぱんつも大概だった……。
　次週の某所での感想は「嫌いじゃないわ！」で埋め尽くされる予感がします。